年齢=障害者家族歴な主婦のドタバタのほほん日和

重度自閉症者のきょうだい児として育ち、結婚後は軽度知的障害児二人の母になりました。障害支援分野でNsをやっています ☆

「死の恐怖」と「未知への興味」と「生き方」と

こんにちは。

 

ある日の夜、小学四年生の2番っ子が布団に潜りながら急に泣き始めたんです。

しくしくと枕に顔をうずめて。

 

・・・うん?

どうしたの?なんで泣いてるの?

母は心配よ?

ρ(-ω-、)ヾ(゜ω゜;)

 

②「お母さん、死なないで〜⁝(ᵒ̴̶̷᷄൧̑ ᵒ̴̶̷᷅ )⁝」

母「はい?( ´ºωº` )ポカーン」

②「お母さんが死んだら悲しい。もう会えないなんでイヤ(๑o̴̶̷̥᷅﹏o̴̶̷̥᷅๑)」

母「そうだね、家族が死んだら悲しいね。ところで母さんが近日中に死ぬ予定はいまのところないぞよ(ヾノ´・_・`)ナイナイ」

②「死んだらどうなるの?( ´╥  ̫ ╥` )」

母「天国か地獄に行くんじゃない?でも母さん死んだことないから知らんけど」

②「どこにあるの〜?!。゚( ゚இωஇ゚)゚。ブワ」

母「あらら( ・∇・)・・・」

 

よくネットで幼児期後期から小学生くらいの子が突然死の恐怖に目覚め、お母さんと二人でいる時に恐怖し泣き出すというお話を目にしますが。。。

これがそれか!?!

1番っ子にはなかったので私にとっては初体験だ!!・:*【祝】*:・゚\('∇'*)

 

2番っ子が一年生の夏に、私が「あ〜、暑くて死にそう」と呟いたことがありました。

その時横にいた2番っ子は

②「お母さんが死んだら2番っ子は泣きながらお外を探すよ。ずっと探すからちゃんと出て来てね」

と答えました。

何気ない言葉に即答した2番っ子にビックリしたのでよく覚えています。

それを聞いて私は

あぁ、この子はまだ「死ぬ」ということを「近くにいるけど見えないところに隠れている」くらいに感じているんだな

と内心思ったのです。

それがこの3年ちょっとで「もう会えない」まで進化していました。

この間に飼っていたうさぎ二匹(各々享年8歳)が月に行った為ペット霊園でお葬式をしたり、持病の為出掛けられないおじいちゃんのお願いでひいおじいちゃんのお墓参りに何度か行ったりしたので、そういう経験が影響したのかもしれません。

 

次の日の夜も二人並んでコタツに入ってテレビを観ていたら、突然

②「天国ってどんなところ?( ; _ ; )」

    「お母さん、行かないで(  ; ᯅ ; `)」

    「ずっと一緒にいたい〜( TДT)」

と始まりました。

涙で濡れた自分の頬を私の頬にスリスリして・・・(っ´ω`(´:ω:`c)ヨシヨシ

これはもしかして、「死」や「死んだあと」が気になって、でも分からないことだらけな分、母を通して不安が強くなっているとか?

 

ホゥ━━━( ゜д゜)д゜)д゜)д゜)━━━ホゥ

 

「未知への不安」は「興味」と表裏一体です。

ならば!

折角だし、それについて前向きに考えるきっかけとなるものをプレゼントしたい!!

とは言っても、死のミステリアスさを強調していたり、余計「寂しい」「怖い」と感じて不安になったりしては逆効果かもしれません。

そこですぐさまこちらの絵本を注文し、2番っ子に渡しました。

このあと どうしちゃおう」です。

2番っ子はまだ漫画や小説には興味を示しません。

よって迷わず絵本をセレクト。

この物語は表紙の男の子がおじいちゃんの死を通して死後の世界への知見を深め、「死」に対してどのような気持ちを抱くか考える・・・というお話です。

とは言いつつも内容は絵と同様にあっさりしつつもほのぼの系。

漫画のように見開きで手短に分かりやすく色々な情報が描かれておりとても読みやすいです。

 

死んだらどうやってあの世に行くのか

神様はどんな人か

天国や地獄ではどういうことをするのか

生前のおじいちゃんは何を思っていたのか

 

重いテーマも含まれていますが、2番っ子と読みながら一緒にクスリ( ´艸`)と思わず笑ってしまうような、楽しい内容でした。

でも最初に読んだ日も2番っ子は、やっぱり夜にシクシクと泣いていました。

 

②「お母さん、天国に行ったら生まれ変わっちゃうの?」

母「生まれ変わるか天国に残るかは自分で決められるんじゃない?」

②「生まれ変わったら2番っ子のこと、忘れちゃう~(⸝⸝⸝ᵒ̴̶̷̥́ ⌑ ᵒ̴̶̷̣̥̀⸝⸝⸝)」

母「そうかもね・・・。じゃあ、お母さん決めた!次は生まれ変わらない!!みんなを見守りながらずっと天国にいて、2番っ子がお年寄りになった後に天国に来たら2番っ子とずっと一緒にいる」

②「( ˶˙º˙˶ )!!・・・そうすれば2番っ子のこと忘れないね。ずっと2番っ子のお母さんでいてね。約束だよ˚✩*」

 

うん、母は生きている時も死んだ後もずっとずーと君のことが大好きなお母さんだよ。

だから安心してね。

 

死を恐れて泣いたのはこれが最後。

それからは毎日のように一人でこの本を手に取って5分ほど眺める日々が続きました。

眺めるたびにクスクス笑いながら

②「地獄はヤだな~」

②「地獄は最悪だ~」

②「天国がいいな~」

と呟いていたのですが、しばらくすると

②「天国はどうやったら行けるの(*¨*)?」

と聞いてくるようになりました。

 

母「やっぱり悪いことをしないで良いことをした人が行くんじゃない?知らんけど」

と聞かれる度に答えたところ

②「じゃあ2番っ子は天国に行けるようにいい子になる!!(๑¯﹀¯๑)」

と宣言するのでした。

そうかそうか。

でも君は既に十分いい子だよ。

 

先日日帰りでちょっと遠出をしてきました。

場所は標高1000メートル越えの山の中。

パワースポットとして有名な神社がある場所です。

天気も良いので、素敵な景色を見て美味しいものを食べ温泉につかりながらお願い事をしてきちゃおう!!ってことで家族みんなでお出掛け٩(ˊᗜˋ*)وLet's go!

(愛犬も車の後部座席に乗せてฅˆ•ﻌ•ˆฅ♬*)

 

さすが標高1000メートル越えです。

麓の市街地にはなかった雪がいっぱい残っているし、家族4人生まれて初めて木の枝にぶら下がる小さな無数のツララを見ました。

日に当たりキラキラ光りながらポタポタと雫を垂らす様がなんとも綺麗で、思わず感動してしまいました。

そんな母の横で2番っ子は空を見上げて

②「お空が近いから天国も近くにあるのかな?」

とポツリ。

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2番っ子は欲張りなところがあります。

自分のお財布から5円玉を取り出し

②「これでお願い4つする!!(`▽´)و」

と張り切っていました。

 

雪が残る参道を滑らないよう気を付けながら歩き、無事境内に到着。

静かにきちんと並んで順番が来たらお賽銭入れ前に行き、5円玉を入れます。

そして正面の説明書を参考に二礼二拍手一礼。

 

参拝後に「何をお願いしたのか」を前を歩く子ども達にそれとなく質問。

1番っ子ははにかみながらそっぽを向いてしまいましたが( ⋆° з °)プイッ、2番っ子はすんなり教えてくれました。

その答えは

  1. バスの運転手さんになれますように
  2. 食べ過ぎ病になりませんように
  3. 特盛天丼が食べたい
  4. 生きている時は良いことをいっぱいしたいです

でした。

数日前は「死が永遠のお別れ」であることに不安を抱き泣いていたのに、いつの間にかそれを乗り越えて「生きているうちに自分はどうするべきか」を考えるようになっていた2番っ子。

本当の答えは誰にも分からないもの。

それでも会話をしたり本を読みながら不安と向き合い、悩み考えて、自分なりに答えを見つけたようです。

それでいいと思います。

うん、それで十分です( ´^ω゜`)b

 

今日も読んで頂きありがとうございました☆