年齢=障害者家族歴な主婦のドタバタのほほん日和

重度自閉症者のきょうだい児として育ち、結婚後は軽度知的障害児二人の母になりました。障害支援分野でNsをやっています ☆

肺炎予防に歯磨きを。障がい児は習慣付けを。

皆さんこんにちは。

新型コロナウィルスによる健康不安が日に日に高まってきていますが、いかがお過ごしでしょうか?

今日は、肺炎予防の為の歯磨きの重要性についてお話したいと思います。

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歯磨きと言えば「虫歯にならないように食後に行うもの」と思っている方が多いのではないでしょうか。

朝と夜の二回、取り敢えずやればいいや~・・・みたいな。

いやいや、実は違うのです!

歯磨きは呼吸器感染症の予防にとても効果的なのです。

そのため朝・夜と言わず、出来るときにしっかり丁寧に実施してほしいのです。

口の中には常にたくさんの種類の細菌が潜んでいます。
そして、常に清潔にしておかないと、その細菌数はどんどん増えてしまいます。
これは、食事を直接食べることができない方であっても同じことです。
つまり、食事に関係なく、常に口の中を清潔にしておくことは、そのまま肺炎を予防する行為につながる、というわけです。
また、口から食事を取れない場合、口の中を湿らせる唾液の分泌量が減ってしまうため、乾燥しやすくなります。
この乾燥、実は細菌にとって最も繁殖しやすい条件なのです。
よって食事を取っていない方は、食事を取っている人以上に丁寧に口の中をきれいにする必要があります。
そのため、施設では歯医者さんが訪問し、定期的に口の状態をチェックするとともに、ご自身で口の中をきれいにできない方に対しては、職員が専用の器具を用いて口腔ケアを行っています。

 https://ogw-media.com/smile/cat_doctor/1083より引用

私が病棟看護師時代、入院中の寝たきり・絶食中の高齢患者さんには一日6回「口腔ケア」という名の歯磨きをしたものです(理想は8回以上らしいですが・・・)。

病院の中は感染症を引き起こす細菌やウィルスがいっぱいです。

比較的密閉された空間に複数の人がいるわけですから、どちらかと言うと空気は汚いです。

「10年間フィルター交換がいらない」という空気清浄機を各病室に置いたところ、1ヶ月ほどでその空気清浄機達からどぶのような悪臭が排出されるようになったのも、今となっては懐かしい思い出・・・・

「空気清浄機から排出される(清浄されたはずの)空気にあたったら病気になるのではないか」とビビり、避けながら看護業務をこなしました。

それだけ病院内の空気は日頃から汚いということです。

乾燥し細菌やウィルスが繁殖しやすいお口の中にそれらが侵入し定着してしまったら、呼吸器感染症に罹患するリスクが高いです。

最悪肺炎になり、非常に苦しい思いをするかもしれません。

そのためたくさんの細菌やウィルスが存在するであろう空気から身を守りつつ、病気の治療を行えるようにするために為に、毎日せっせと口腔ケアを実施しました。

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新型コロナウィルス対策にも歯磨きを!

新型コロナウィルスが猛威を振るうことにより、マスクや消毒薬などの感染症予防や拡大防止グッズが品薄になりました。

しかし、私は声を大にして言いたいです。

マスクも大事。手洗いも大事。アルコール消毒も大事。そしてそれと同じくらい歯磨きも大事!!」と。

なぜならしつこいようですが、歯磨きはお口の中の環境を清潔にすると共に、細菌やウイルスが繁殖しにくい環境にし呼吸器感染症を防ぐ効果が期待できるからです。

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勿論他の感染症予防にも有効

現在、世界的に新型コロナウィルスが流行していますが、これが終息した後も丁寧な「手洗い・消毒・歯磨き」はきちんと日常的にしてほしいです。

今回「感染症」が突然現れた感がしますが、そもそもこれまでも何かしらが数か月ごとに流行していましたし。

インフルエンザとか、ノロとか、取り合えず「なんか風邪みたいなもの」とか・・・。

これから先も感染症に罹るリスクからは逃れられないのです。

そこで手洗いと共に、丁寧な歯磨きも感染予防行動としてしっかり習慣化する必要があります。

 

障がい児は日頃から感染予防行動習得の訓練を

知的障がいや発達障がいを持つお子さんは、新たな動作や行動を突然求められてもすぐに正確に応じることはできません。

今回の新型コロナウィルス騒動の中、手洗いやマスク装着等の咳エチケットを困難に感じた場面もあったのではないでしょうか。

このようなお子さんは感覚の過敏により、手洗い石鹸の感触や口・鼻周りにあるマスクの違和感に拒否反応を示すことがあります。

今回のように、感染リスクが身近になった際に身を守り周囲に感染を広げない行動をいざというときに取りづらい特性を持っています。

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しかし練習を積み重ねれば、この違和感にも慣れることもあります。

現に手洗い行動は、多くの障がいを持つお子さんが習得することが出来ました。

練習開始当初はハンドソープが手についただけで表情をしかめるお子さんや素手でシンクを洗うお子さんもいれば、ソープの泡がおいしそうに見えたのか速攻で舐めるお子さんまで・・・・。

しかし私が関わった療育施設のお子さん達は、外出後やトイレの利用後に手洗いをするように促し続けたらしっかりと手洗いが出来るようになりました。

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ただ、マスクは難しいですね。

口や鼻周りの違和感や息苦しさが嫌なのかもしれません。

手洗い習慣の習得よりも長期戦になりそうです。

拒否反応を示すお子さんは、スモールステップで取り組む必要があります。

そして歯磨きですが、難易度としては「手洗いよりも難しくマスク装着よりも簡単」というところでしょうか。

拒否反応はないのですが、上下左右と広範囲であり歯ブラシの向きや角度などをこまめに変えなければならないというところが難しいようです。

お昼ご飯やおやつの後に取り組んで、少しずつ上達してほしいなと思っています。

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とにかく長い目で

いずれにしても新たな動作や行動を習慣化するためには、大人は焦らず穏やかな気持ちでお子さんに向き合っていく必要があります。

障がいを持っているお子さんは慣れなていないものに対して不安や拒否感を示しやすいです。

お子さんに向き合う大人の反応が、急かしたり上手くいかないことにイライラしているものであればあるほど、お子さんは習得も上達もできません。

長い目で見なければならないので、今回の新型コロナウィルス騒動のような危機的状況になってから取り組むのではなく、平常時から地道に取り組むことが重要です。

私が関わる療育施設のスタッフの中には、「毎回手洗い時には石鹸を使用するように」「日中も食後は歯磨きをするように」言う私に対して「なにもそこまでしなくても」と呆れる同僚もいました。

しかし今となっては、呆れられても口うるさく言い続けたことは間違ってなかったと思っています。

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毎回お子さんが苦痛を感じない程度にやりすぎないように、その代わりこまめに行うように促してきました。

しかしこれをご家庭で親御さんが、お子さんと向き合って毎回行うとなると結構な苦痛となる可能性が考えられます。

 

お子さんが楽しく歯磨きに取り組むために

そこでおすすめなのが、歯磨きアプリの使用です。

こちらは内臓センサーが歯磨き動作を感知し、連動しているスマホやタブレットにちゃんと磨けているか知らせてくれます。

また力の強弱やスピード、動作等も実際に画面で楽しくチェックしながら身につけることが出来ます。

またアプリと連動するゲームもダウンロードできるので、お子さんも興味を持続することが可能です。

特に視覚情報優位型のお子さんにはベストなアイテムでしょう。

カレンダーでお子さんの日々の歯磨き状況もチェックできます。

大人の代わりにアプリが、お子さんの歯磨き行動の習慣化を促してくれます。

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まとめ

お子さんの長い人生は、まだまだ始まったばかりです。

健康的な一生を送れるように、そして今回の新型コロナウィルス騒動のような危機的状態に陥った場合も少しでも不安なく過ごせるように、日ごろから感染予防行動の習慣化を促しましょう。

 

2020年4月1日現在、こちらのショップでは数種類の再利用可能マスクの販売を行っています。

お探しの方は、是非ご覧ください!