年齢=障害者家族歴な主婦のドタバタのほほん日和

重度自閉症者のきょうだい児として育ち、結婚後は軽度知的障害児二人の母になりました。障害支援分野でNsをやっています ☆

知的障がい児のおススメ学習ドリル【支援者がいれば普通級の授業に参加できるお子さん編】

今回は小学生レベル以上の教材を使用して学習可能なお子さんにおすすめのドリルの紹介をします。

 

勉強は大事な経験

勉強が好きな子なんて、そんなにいません。

そして子どもとは「やりたくないものを、我慢して頑張って取り組む」ことが苦手な生き物です。

しかしこの苦手は、様々な経験を積むことによって成長と共に克服していくことが可能です。

それによって「嫌だな~」「面倒くさいな~」「気が向かないな~」と思うものにも、気持ちを切り替えて取り組めるようになっていきます。

 

知的障がい児の社会性は、知的能力と共にゆっくりと成長していきます。

そのため「我慢して取り組む力」=自己統制力が年相応に育ちにくいという一面も。。

しかしこの一面は、地道に根気強く、そのお子さんの知的能力に合った方法で経験を積めば、確実に成長していきます。

勉強もやりようによっては、その練習としてピッタリな経験になります。

 

知的障がい児のおススメ勉強法

先ずお子さんの学力をしっかり見極めることが大切です。

所属学年の問題等理解が難しいものに取り組んだとしても、本人も教える側も苦しいだけです。

そんなことをしたら、「嫌だな~」「面倒くさいな~」「気が向かないな~」という気持ちをより強くしてしまい、勉強への拒否感や不安を強めかねません。

そのため学校の先生にお子さんの学習状況を教えてもらったり一緒に宿題に取り組んでみる等して、理解度をしっかり把握しましょう。

その上で、「お子さんが確実に取り組める問題」と「その学年」に応じたドリルを探します。

さらに面白くない・興味のない・面倒な学習教材に、少しでも関心を向けられる工夫がされているかどうかは重要なポイントです。

 

①お子さんが関心を向け、視線を向ける。 

②中身を見たときに「これならできるかも」という安心感を感じることができる

③お子様の学力でも最後までやりきれる(分からない部分は飛ばしても可)

 

上記のように、ネガティブな感情を少しでも和らげ安心し、且つ継続して取り組めるであろう内容であることは絶対条件です。

「これくらいできるようになってほしい」というような、親の願望(欲求)交じりでは選ばないで下さい。

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「うんこ」シリーズ

言わずと知れた話題のうんこドリルです。

書き取りの練習が中心です。

うんこをもじった短い例文もあり、音読の練習もできます。

平仮名・カタカナ、漢字の他に算数や夏休みドリル等もあり、バリエーションが豊富なのも嬉しいところ。

どれも基礎の定着を重視した内容で難易度はかなり低いです。

考えるよりも「楽しく勉強する」を前面に押し出した内容。

面白おかしく簡単だから、取り組みも長続きします!

しかし「うんこ」と声に出すことに抵抗があるお子さんには、ちょっと難点があるかも・・・・。

我が子はうんこ好きですが、恥ずかしいのか時々小声で読んでいます(笑)。

また、学習の要点を押さえながら力の抜けるくだらない問題と挿絵がいっぱいです。

取り組む2番っ子本人も片言に問題文を読みながら「なにこれ~」と笑っています。

我が家では漢字以外にも、国語・算数一体型の夏休みドリルを一年かけて少しずつやっています。

特に冬休み・春休みは学校の宿題がほぼ無いので、こういうときに丁度よいボリュームで気軽に取り組めるので重宝しています。

夏休みドリルが終わったら総復習バージョンも購入予定です。

 

「ドラゴンドリル」シリーズ 

RPG風の格好いいドラゴンや恐竜が好きなお子さんにおススメです。

問題を解き進めていくとシールが貼れて、複数の格好いいキラキラドラゴンが復活(!?)します。

基礎中心で1ページ当たりの量も少なく、単純で取り掛かりやすいです。

文章はドラゴンや自然科学について書かれているものが多いです。

気軽に雑学も増えてお得な感じがします。

  

「おはなしドリル」シリーズ

我が子たちは幼い時から言葉の発達がなかなか思うように進まず。。。

そのせいか国語は好きでも文章読解は非常に苦手です。

文章読解なんて国語の中枢のようなもの、この難点は今後他教科にも影響することが予測されます。

そこでこのシリーズの力を借りることにしました。

一冊一冊に色々なテーマがあります。

危険生物、宇宙、生き物、恐竜、人の身体などの科学分野から世界の国々や都道府県、笑い話、気持ち、怖い話等、なにかしらお子さんの興味を引くものが見つかるのではないでしょうか。

しかし低学年用でも「人のからだのおはなし」は2年生の2番っ子には難しかったみたいです。

脳の機能や発熱の仕組みを文章でされても「ドコまでわかったのかなぁ?」と。

2番っ子の知的レベルとこの内容はミスマッチでした。

いまは文章ではなく、イラストとかで学ぶ段階だったということで。

やはり本人が内容を理解できるかを考慮しつつ、興味を持つテーマを選ぶという視点は欠かせませんね。

反対に6年生の1番っ子は、低学年向けなら気軽に取り組めたし、雑学も学べて一石二鳥(?)でした。

文章自体は簡単丁寧でとても良い内容なので、理科や社会に関するものを揃えて少しずつ取り組んでもらおうと計画中。

ついでに音読もすれば一石三鳥になるかも!?

 

小河式3・3モジュール

上記は全て低学年向けの教材ですが、こちらは4年生以上のお子さん向けの算数ドリルです。

学年ごとに計算と図形を中心に3冊ずつあり、ほぼ全て基本問題で固められています。

4ページで一単元(内1ページは問題ではなく説明中心)、それを毎日やることを推奨しています。

しかし「元々勉強が苦手&苦手な物への集中を持続でいない」我が子。

そのため毎回1ページ、分かる問題だけ取り組めばOKとしています。

1ページ当たりの問題量は少なめなので負担感も少ないでしょう。

ちなみに4ページ中1ページは低学年向けの計算問題です。

息抜きにはちょうどいいです。

私が忙しかったり疲れていたりして教えてあげられないときは、「簡単な計算問題のページをやっといて」と言うことにしています(笑)

 

この教材の良いところは、メイン学習を見開きページでできるということ。

左のページは要点の解説、右のページは問題に分かれているので

一見理解が不十分な問題でも左のページを見て解き方を確認しながら解き進めることができるのです。

文字も小さくなく、でも要点はしっかりと押さえており、何がポイントなのか一目でわか書き方をしています。

華美な色遣いは全くないのですが、必要な情報が見事に厳選されており、見やすく分かりやすいです。

我が家では、先ずは自分で左のページを見てから考えてみて「分からないなら聞いてね」と声を掛けてから学習を促します。

その後のページに簡単な復習問題がありますが、それが分からないときは

「この前やったページを見ながらやってみなよ」と声掛けできます

(どのページを参考にすればいいかは問題ごとにきちんと書かれています)。

私がそばにいなくても、いつの間にか終了していることも普通にあります。

これ一冊で「分からないからといってすぐに人に聞こうとしない」「自分で解き方を調べて考える」練習にもなります。

現在我が家では6年生の問題に取り組んでいますが、さすがに図形ともなると基本問題すら難しく感じる今日この頃。

先日は私も「葉っぱの【およその面積】ってなんだよ!?知らんわ!!」と突っ込みたくなりました。

しかし左のページを見ると説き方の要点が書かれているので、一緒に悩むことなく教えられるのです。

正直、子どもに教えようとしても分からず、二人で「う~ん?どうすんの、これ?」と一緒に考え込む時間って無駄と思います。

そのため、このドリルの作りは本当に助かるんです。

高学年になったら是非手に取ってほしいシリーズです。

焦らずのんびり4年生用からじっくり取り組むのがおススメです。

 

「徹底反復 音読プリント」シリーズ

なんとなく、子どもも自分も疲れちゃって「勉強したくないな~」っていう日が週に1~2回あります。  

それでも家庭学習の習慣がついているので何かしらはちょっとずつやりますけど、本当に「面倒くさいな~」という日はコレだけでもOKにしています。

その内容はズバリ、短文の音読です。

全ての漢字にルビがふってあるので、ひらがなとカタカナさえ読めれば大丈夫

有名な作家や詩人の作品や、古文、漢文等、「意味分かるんか~い!!」と突っ込みたくなるかもしれませんが、正直そんなことはどうでもいいです。

一つ一つの文章が厳選されたものだから、なんだか読んでいて心が洗われるような・・・・。

1番っ子もお気に入りの文章がいくつかあるみたいです。

音読から情操教育ができそうな予感・・・。

中学校以降の国語テストにも出題されそうな有名な詩や文も多いです。

もしかしたら予習になるかも?!

どんな日でも気軽に取り組める教材です。

 

図鑑漢字ドリル小学1~6年生  (毎日のドリル×学研の図鑑LIVE)

こちらは漢字ドリルです。

鉄道の他、動物や昆虫、危険生物、恐竜など様々な分野があります。

何が素敵って、漢字を書きこんでいくと図鑑のような詳しい解説文がどんどん出来上がっていくのです。

お子さんが興味・関心を持てる分野があれば、食いつくこと間違いなしでしょう。

我が家は1番っ子は危険生物、2番っ子は鉄道に取り組んでいます。

ただ、一冊に小学校全学年分の漢字が入っているので高学年に入ってから復習として取り組むことをお勧めします。

 

目指せ、高校進学!!

1番っ子は来年は中学生。

中学校でも支援級に入る予定です。

本人も「その方が安心して勉強や学校生活を送れる」と、納得しての決定です。

これまで支援級から普通高校に進学する例は少ないと言われてきましたが、別に「制度的に無理だから」というわけではありません。

実際には大半が学習面や内申点から他の進路を選んだということらしいのです。

1番っ子は、支援学校ではなく高校への進学を希望しています。

私が住む地域では一部公立普通高校の中に障がい児が通えるシステム・支援組織を作る動きが広がっており、数は多くないですが既に何校か設置されています。

中三になった暁には、そこの組織への進学を希望するか、又は他の高校を受験するかは、まだまだ「どうなることやら」状態ですが。。。

今は漠然と高校に進学するための学力や年齢相応の生活態度を身につけることを目標に日々を送っています。

我が家のドリル学習は、主に長期休暇中に行います。

学校で勉強した上で宿題がある日も普通にあるし、それでもってドリルもやるとなると嫌になっちゃうかもしれないから。

学校の教材もある中で、さらにドリルを増やして本棚をいっぱいにするのも気が引けるし・・・。

「毎日継続して取り組んで、分かる問題はやりきること」を目標にするなら、ドリルは「長期休暇中に簡単なものを1~2冊」程度がちょうどいいのです。

普段は子ども達がより気軽に行うことのできるWEB学習のデキタスに通り組み、学校学習の補強を図ってします。

こちらは「ポップでキュートな絵」を中心にして、基本的な学習を進めるタイプです。

この特徴が我が子たちには合っていたみたい。

簡単ですぐ終わる問題ばかりなので、「嫌だな~」「面倒くさいな~」「気が向かないな~」という気持ちを乗り越えて取り組む練習にも最適です。

どのような教材が合うかは人それぞれなので、お子さんに合ったものをじっくり選んであげることはとても大切。

先ずは資料請求や体験学習をして一緒に考えてみる。

以下は障がい児でも気軽に取り組めそうなレベルがそろった教材です。

このようなものに取り組んでから、必要なら上記条件でドリルを一考してみてはいかがでしょうか。

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3年後、本人の意思で選択できるように・・・・