年齢=障害者家族歴な主婦のドタバタのほほん日和

重度自閉症者のきょうだい児として育ち、結婚後は軽度知的障害児二人の母になりました。障害支援分野でNsをやっています ☆

【楽しく家庭療育】一方的なコミュニケーション脱出大作戦

以前音読の療育効果について記事にしましたが、今回は読み聞かせについてお話しようと思います。

我が家の2番っ子は小学2年生です。
支援級に属しながらも授業はきちんと受けられる為、1年生の時は先生の判断で普通級でほとんどの授業を受けていました。
しかし2年生になると内容が少しずつ難しくなってきているからか、テストの時などは支援級で先生とマンツーマンで行うようになってきました。
問題文を瞬時に理解して考えることがまだ難しいみたいなのです。
まぁ、そうでしょうね。

1年生の勉強自体は軽度知的障がい児でも真面目にきちんと席に座って授業に参加できれば理解可能な簡単な内容だったけど、学年が上がるにつれて段々と難易度が上がりそのスキルだけでは授業に付いていけるわけではなくなっていくのでしょう。
皆と一緒に真面目に授業に参加できるのは良いことです。
学校という年相応の社会生活を送るための基礎ができているということですから。
少しずつ大変なことも増えてくるでしょうが、出来る範囲で普通級の授業に参加し必要ならば支援級や家庭学習でサポートして2番っ子の社会生活を応援していければと思います。

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現在の2番っ子の社会生活的課題

2番っ子は1番っ子とは対照的に人懐っこくて積極的な子です(1番っ子はシャイなので)。
先生にもお友だちにも近所の人にも会えば嬉しそうに自分から話しかけます。
でもまだ話し方は片言だし自分の好きなことやブームについて一方的に話すことが多く、本人からしたら凄い面白いことを話しているつもりなんでしょうが相手にとっては「は?」なことがしょっちゅうです。
それでも(親バカですが)結構思いやりや優しさを表現することが上手く人懐っこい子なので、幼児期からとにかく身内・他人問わず大人にはちやほやされ可愛がってもらってきました。
だから余計に警戒心や人見知りすることのない積極的な子になったんだろうなと思います。
それはそれで幸せなこと。
でも子供同士では、片言で一方的に訳のわからないことを話すようなコミュニケーションではなかなか相手にしてもらえないし、運良くしてもらえても小集団以上の人数になると仲間に入ることは難しいでしょう。
小学2年生の現在は、まだまだ普通級という大きな集団
で過ごしていることが多い2番っ子。
お友だちと接する姿を見る度に、上手くコミュニケーションがとれていないことがあり気の毒でどうにかしてあげたい気持ちになるけど、これをすぐに解決できるような画期的な療育方法などありません(療育というもの自体に画期的・絶対的なものなど存在しませんが)。

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周囲のお子さんたちに、2番っ子を理解して合わせるようになんて、そんなワガママ求めることはできないし。そもそもそんなことを考えるだけでもおぞましい気持ちになります。2番っ子の将来のためにも絶対に良くないです。
でも何もせずにただ2番っ子がただ大きくなっていくのを見ているのも申し訳ないです。
そこで家庭で出来る何か良い方法はないかな、と考えてみました。

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相互的コミュニケーションスキル向上にむけて

色々調べた結果、非常にベタですが絵本の読み聞かせを日常に取り入れてみることにしました。
読み聞かせの効果として
・語彙が増え表現力が向上する
片言喋りの2番っ子にとっては、これは非常に重要です。相手に伝える能力が増せば円滑なコミュニケーションがより可能になるでしょう。
・想像力が向上する
相手の話を聞いて内容を理解することに役立つかも?それによって一方的さや自分の興味ある話題以外にも関心を示せるようになるかもしれません。また勉強で文章題が出たときに、内容を理解し自分で考える力を養えるのではと期待できます。
・読み手の話を聞こうとする姿勢が強化される
これも相手の話に耳を傾ける練習になりますね。2番っ子の一方的なコミュニケーションだと、相手の話を遮り自分の話したいことを脈絡なく話し出すことがあります。きちんと相手の話を聞いて先ずは理解しようとする姿勢を養うことが出来るかもしれません。

 

 

地道さが大切

読み聞かせって子育てのなかではとてもベタなものですよね。
お子さんの興味や能力に合わせて適切な本を選ぶことができれば、ほのぼのとして優しい親子の時間を毎日のなかに作ることができます。
でも地道で明らかな効果が目に見えるものでもないし、療育としては専門的でもなんでもありません。
だから療育に関する本に読み聞かせを推奨するような内容を見たことがありません。
しかし社会性を育むということは、日常のなかで周囲にいる家族以外の人たちとの関わりや思いやりを、丁寧に地味に積み重ねることだと思うのです。

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だから2番っ子に笑顔で関わってくれる人たちと2番っ子がより良い関係を築けるようにするために、療育を目的とした読み聞かせを家庭でほのぼのと実践していこうかなと動き出している今日この頃です。

おまけ

読み始めると、いつの間にか2番っ子の横に座って読み聞かせを真剣に聞いている1番っ子(6年生)。かわいい・・・