年齢=障害者家族歴な主婦のドタバタのほほん日和

重度自閉症者のきょうだい児として育ち、結婚後は軽度知的障害児二人の母になりました。障害支援分野でNsをやっています ☆

①お弁当を持ってお出かけすると療育になる!!

 リュックに手作り弁当とレジャーシート、水筒とお着替えセットを持って、子供たちと一緒に色々なところに出かけることを積み重ねると、我が子の何気ないながらも日常に必要な課題が自然と見えてくるようになります。

 我が家はお出かけで持っていくリュック、レジャーシート、タオル、お着替えは自分で準備するように毎回声掛けをしています。日曜の朝なのでアニメなどに夢中でなかなか準備へと気持ちを切り替えることは出来ませんが、CMの合間に「CMが終わる前に自分のリュックを準備して」「お着替えを入れて」「タオルは?」等と一つひとつ分けて声掛けすると短時間&単純な課題に感じるのか、抵抗なく「CMが終わる前にやらなきゃ」と素早く必要なものをそろえて準備してくれます。

 CMが終わると再びテレビの前から動けなくなるので、残りの準備の促しは次のCMまでおあずけにし、次のCMが始まると「〇〇は入れた?」と再び準備の促しを再開します。すると出発の10時半までには自分のリュックの中に上記必需品を詰めて出発できる状態になっています。

 一度にあれもこれも準備してと声掛けすると多重課題に感じてしまうのか、不平不満を口にしたりなかなか進まずお互いイライラしてしまうものです。しかしこの方法で行くと一度には終わらせられませんが、スムーズにできて私たち夫婦も我が子もストレスを感じることなく出掛けることができるのです。

 

公園へのお出かけを繰り返すことにより見えてきた我が子の何気ない課題その1

  そんな状況でもこの準備段階から、普段の生活からは中々気づかない課題が見えてきたりします。

  • お弁当を包むナプキンをかた結びすることができない
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 我が家はお弁当は夫婦で作りますが、中身が詰まった自分のお弁当箱とお箸セットをナプキンで包みリュックにしまうのは子供自身にやってもらっています。

 1番っ子はもう小学校中学年ですが、よくよく見ていると、お弁当箱をやさしくナプキンで包み込んだ後は掴んでいる生地の端と端をただねじり合わせているだけでした。

 かた結びすればいいんだよと教えても「?」な顔をしてこすり合わせ続ける1番っ子。あらー、出来なかったのね。そう言えばちゃんと教えたことなかったかも。親である自分はというと多分、幼児期にお友達がやっているのを見て自然にいつの間にかできるようになっていたような・・・。わざわざきちんと教授を必要とするほどのものとは考えていなかったため見逃していました。

 

学校生活などのイベントでは、年に何回かはお弁当を持っていかなければいけないですよね

 集団生活の中でお弁当を食べる場面って、一年の間に全くないってことはないと思うんです。運動会や、遠足、課外活動等々。

 その度に先生やお友達に助けてもらってばかりでいるよりは、苦手なことでも頑張って練習し出来るようになったほうが当然本人にとっても良いわけです。常に助けてくれる人がそばにいるわけではありませんし、常に子供が出来ないことを助けてあげようと誰かがじっと見守っていてくれるわけでもありません。

 逆に、難しさがありながらも頑張って何とかやり遂げることができた場合、それに気づいてくれる人がいれば大いに褒めてもらえるチャンスであり自尊心を伸ばすきっかけにもなるし、認められて今後も応援してもらえる可能性が増えるわけです。

10回ほど「お弁当を持ってお出かけ」を行った結果

 子供達には出発前にお弁当箱を包み、昼食前にそれを広げ昼食後に再び包むを毎回してもらいました。

 2番っ子は現在もまだまだ介助が必要です。「こう?こう?」と笑顔で聞いてくれますがナプキンの端と端を持って動かしているだけ。

 1番っ子はと言うと、7回目のお出かけまではこちらに聞くこともせず黙々とナプキンの端と端をこすり合わせることが多かったのですが、8回目以降はかた結びの形を作れるようになってきました。随分と時間がかかったなぁ。ただ最後に結ぶように生地を引っ張ることができないんです。途中で指が滑って離してしまいます。かた結びという形になるまでにはまだまだ練習が必要そうです。

 

なるべく、こちらの「練習させている」という意図を感じさせないよう工夫しましょう

 子供が大きくなってくると次第に、親がその子のために良かれと思って指導していることでも「やらされている」と感じるようになってきます。そうなってくると自立心の芽生えなのか、反抗したり何らかの抵抗を示すようになります。

 それも成長の一部なのですが、子供の課題を解決するためにはその子自身の努力が必要不可欠です。抵抗があれば親も子も少なからずストレスを感じるわけですし、発達障害を持つ子供の育児を日々している親としては、このちょっとしたストレスが感情爆発の引き金になりかねません。感情爆発は親と子供が無駄に傷つくだけなので避けたいところです。 

 そうならないようにするためにも、促されてからなるべく早い段階で抵抗ではなく課題解決に向かって子供が努力できるように工夫していく必要があります。

 我が家の場合、「お出かけのわくわく」「公園でのお弁当ランチのわくわく」「食後に遊ぶわくわく」を利用して、自分から「さっさとやらなければ」と思えるタイミングを見計らって「自分でかた結びできるかな~?」と声掛けをしています。今のところこのやり方でお互いぶつかり合うことなく、平穏に1番っ子のかた結び習得に向けて着々と進んでいます。もう少し完全習得までに時間は必要ですが今年以内にはより良い結論が得られるように親子で頑張っていきたいと思います。

himawari0growing.hatenadiary.jp