年齢=障害者家族歴な主婦のドタバタのほほん日和

重度自閉症者のきょうだい児として育ち、結婚後は軽度知的障害児二人の母になりました。障害支援分野でNsをやっています ☆

【楽しく家庭療育】お出掛けの準備は「計画して管理する」練習

皆さんこんにちは。10連休前半、我が家は山梨旅行に行ってきました。

1番っ子が最近戦国武将にハマっているので武田信玄ゆかりの場所を回ったり、2番っ子が好きそうな公園や博物館に立ち寄ったり、マイダーリンがずっと行きたがっていたデカ盛りの店でランチしたり(グフッ)、楽しく過ごしました。

実はGW後半、今度は違うところに旅行に行きます。

貧乏なので基本激安旅行ですが楽しんできます。

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ところで旅行って期間中の衣類や、出発後のおやつや飲み物、必要ならばアメニティやお薬など、日用必需品の準備が必須ですよね。

自宅から離れている間に自分に必要なものは何かを考えながら黙々と準備します。

宿泊日数や行動予定の内容によっては必要な衣類の枚数が変わりますし、場所によっては上着や靴の種類も変わります。水着やマリングッズの準備も必要になるかもしれません。

歯ブラシやタオルはある宿かな、途中で日帰り温泉にも寄りたいし、お土産を買いたいからお金も必要だ!

と色々考えてはわくわくします。

我が家はこれを本人たちに「自分の分は自分でやりなさい」とお任せしています。

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これをすると計画を立てながら必要なものの準備が出来るようになるからです。

それができるということは事前に自分で計画を立てて道程を順序に沿って考える練習になるのです。

看護学生の時、実習先の担当NSから

「実は看護技術というのは準備をきちんと出来るかということが一番大事なの。その作業では何をするかを一から十まで分かっていなければ正確に準備はできないからよ」

と言われたことを今でもしっかりと覚えています。

落第したくなくて、きちんと作業をしようとガチガチになっていた当時の私。

いっぱいいっぱいになって作業を開始する前、複数ある準備すべき物品の名前が出てこなくなってしまうことがよくありました。

そんな私を見かねて、当時の担当NSは

【大事なのは必要な物品の名前がすべて言えることではない。これから何をやるかを想像して、その為に何が必要なのかを考えることだよ】

と教えてくれたのでした。

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旅行の準備とはまさしくコレに当たるのです。

明日、明後日に自分は家族とどんなところに行くのか、帰ってくるまでに何が必要なのかを考えて計画し準備するのです。

自分の身の周りの管理の練習になりますね。

旅行という大義名分があると楽しいし俄然やる気が出て積極的にやってくれます。

 

(旅行とは関係ないですが、カレーを作るときだって材料や各々のグラムを全部正しく言えることよりも、何をどれくらいの大きさに切って炒めて、どのタイミングで何分くらい煮込むかを考えられる方が美味しく作るためには大切ですよね)

 

たまに歯ブラシとかパンツを忘れることもありますが、旅行先で買えばいいやくらいの気持ちでいるので失敗しても構いません(でも夏に水着を忘れられたらキツいかも)。

但し忘れるという失敗をしたことは本人に分かってほしいので、何を忘れたのか自己申告をさせて注意し、「今度は気を付ける」ことを約束させます。

これを旅行や遠出の度にやると、計画立てることや責任をもって身の周りの管理を自分で行う練習になるのではないかと考えております。

実際に小学6年生と2年生の我が子たちは軽度知的障がいを持ちながらも、最近は一緒に旅行の計画を立てながら親の手助けなしに必要なものを自分で準備できるようになってきました。

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これが功をなして「時々ある、学校での忘れ物がなくなるようになればいいな=日々の持ち物の管理は完全に自分で出来る社会人になれる」ことを願っています。

ちなみに旅行大好き2番っ子は言われなくても張り切って必要な衣類の準備を始めます。そして何度も忘れ物がないか確認します。

しかし1番っ子は先ずはおやつの準備をして、それを大量に入れてから出発直前に衣類の準備をします。

準備の仕方にも性格が表れますね。