年齢=障害者家族歴な主婦のドタバタのほほん日和

重度自閉症者のきょうだい児として育ち、結婚後は軽度知的障害児二人の母になりました。障害支援分野でNsをやっています ☆

散歩がいい!セロトニンと発達障害を持つお子さん

f:id:himawari0growing:20170911222438p:plain

こんにちは。最近「お散歩がおススメ」とこちらのブログで主張している今日この頃。今回はセロトニンという内分泌ホルモンに主眼に置き、その理由について説明したいと思います。

himawari0growing.hatenadiary.jp

 

セロトニン=日常生活を整えるスホルモン

近年メディアなどでたびたび取り上げられることのある「セロトニン」というホルモン。なんとなく聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

心を落ち着かせる作用があると言われており、脳では主に気分・苦痛・睡眠を司る部位に効果的に作用します。

 

気分

よく知られているセロトニンの働きとして不安感の軽減があります。セロトニンの分泌が不足すると怒りっぽくなったりネガティブに考えがちになったりと、精神的に不安定になりやすくなります。またほとんどの物事に興味がなくなり、それにより無気力や社会参加の低下が生じ慢性的な思考力や対人関係・社会性の低下などの問題にも発展してしまうこともしばしば。

日頃の穏やかな気持ち、前向きな思考、好奇心、良好な人間関係の維持には、セロトニンの働きが大きく影響しています。

 

苦痛

苦痛の感じ方は人それぞれ。セロトニンは、この個人差に大きく作用します。特に有名なのは痛みを和らげる作用ですが、嗅覚などの感覚過敏にも影響しているのではないかと言われています。

発達障害を持つお子さんは持たない人よりも様々な刺激に敏感であることが多く、光や音、においなどに過敏に反応して日常生活に支障をきたすこともあります。セロトニンの作用によりこの症状が少しでも緩和できれば、お子さんが感じる苦痛も軽減するのではないでしょうか。

 

睡眠

セロトニンは自律神経に強い影響力を持ちます。朝、目覚める前から少しずつ分泌量が増ることによりスッキリ気持ちの良く目を覚ますことが出来ます。その後も分泌され続け、上記気分の項目で挙げた理由により日中の活動を助けます。太陽が沈むと同時に分泌量は減り、身体は「楽しい活動モード」から「のんびり休息モードに」切り替わっていきます。これにより規則正しい生活を維持することが可能になり、質の良い睡眠をとることが出来ます。

 発達障害を持つお子さんの中には、睡眠の維持が難しく真夜中に目を覚ましてしまうことがよくあるというお子さんも結構多いです。そのために日中の活動がうまくいかなくなってしまうお子さんも、目覚めてしまったお子さんに付き合って眠れない親御さんも、両者共に辛くなってしまう上に生活リズムも乱れて様々な悪影響が出てくることは容易に想像できます。しかしセロトニンの適切な分泌を意識した生活を送ることにより、このような課題も良い方向へ向かうかもしれません。

 

セロトニンの分泌促進にお散歩が最適」の理由

 セロトニンは、一定のリズムを伴う動作を継続して行うと分泌が促進されます。どのような動作が効果的かというと、ガムをかむだけでも分泌が促進されるそうです。それくらい簡単なリズム動作で効果が期待できるのです。

発達障害を持つお子さんはトランポリンが好きで切り替えを促さない限り延々とやっているということもよくあるのですが、それもセロトニンの分泌には効果的な運動になりますね。そう考えると縄跳びなんかもいいかもしれません。 

しかしここではお散歩をどんどんすすめていきたいのです。それはなぜかと言うと、お散歩にはお散歩ならではのメリットがあるのです。

 

「お散歩ならではのメリット」とは

セロトニンの分泌を促すもう一つの条件に「太陽の光を浴びる」というものがあります。散歩はまさに日光浴ありきの運動です。そして特別な技術なく行うことが出来ます。運動が苦手、細かい動作が苦手というお子さんも気軽に行えるのです。街中や自然などの様々な景色を見て、自宅や学校以外のにおいを嗅いで、車や飛行機、話し声や鳥の鳴き声を聞くなどによりいろいろな刺激を得ることが出来ます。その上、季節を感じたり社会のルールを学ぶ機会も得ることが出来るのです。辛くならない程度に量やペースなど質の調節も歩く人の裁量でいくらでも変更可能です。何より一緒にする人も同じような効果を得ることが出来ますし「家族の時間」を共有することが出来ます。

 

himawari0growing.hatenadiary.jp

 

いかがでしょうか?セロトニンの分泌を促す習慣を生活の中に取り入れる事をほんのちょっぴり心がけることにより、より健康的な生活を送れるようになります。自分では健康的な日常生活の維持を意識することが難しいお子さんも、親御さんのちょっとした働きかけで毎日を楽しく過ごすきっかけが得られるかもしれません。