年齢=障害者家族歴な主婦のドタバタのほほん日和

重度自閉症者のきょうだい児として育ち、結婚後は軽度知的障害児二人の母になりました。障害支援分野でNsをやっています ☆

軽度障害児のいじめ問題②3歳で中学生男子sのターゲットにされる

はて、唐突に何はじめてんだか

と思いますが、子どものこれまでのいじめ問題について振り返っております。

過去を振り返ることは大切なことですが、

ただ怒り感情にまみれて愚痴るだけで終わらせないように、

最終的にいじめ行動についての考察をしたいと思っています。

今回はなるべく単なる経験談に留めます。

あまり研究者の方々の偉業(論文)を引っぱり出したり、

それをもとに考察し過ぎることはしないようにするつもりです。

その方が職業も含めた自分の体験をもとに、

何らかの気付きが得られるような気がします。

いつも疲れたらブログを投げ出す傾向がある私ですが、

途中で投げ出したら「過去を持ち出して恨みや悪口を書いただけ」になってしまいます。

さすがにそれは自分自身がダメになってしまうので、

全体的な考察や、出来たら対策まで書ききれたら良いなと思っています。

  

幼児期前期にも中学生から嫌がらせされる1番っ子

まさかまさかですよ。

驚きですが、1番っ子は幼稚園に入園する前の2歳くらいの時にも

当時のイキガリ中学生のターゲットにされたことがあります。

2歳といっても、

・こちらの言うことを理解していない

・単語の一つも出てこない(「シェーチェキチェキチェキウーウーイー」という謎の言葉はよく言っていたな・・・)

・⇧以外は喃語ばかり

・手をつないで歩けない

・クルクル回るもの・ちかちか光るもの・トイレの流水が好きで、それだけを1時間以上見ていられる

・気になるものがあれば親と逸れてでもそちらに行って見つめていたい

・うろちょろしては私に捕まり(だって長時間行方不明になるから)抵抗している

という、軽度とはいえ誰から見えもガチで知的障がい、ASD、ADHD的要素が顕著だっ

た1番っ子。

今回首謀となる子は、近所に住んでいたので知っている子でした。

しかし苗字も名前も知らないような関係です。

↓↓↓と同じパターンです。

お互い近所とはいえ、挨拶もしたことがないくらいの距離感で生活していました。
もう、凄いですね。

イキガリたい人って、相手が幼児だろうとなんだろうとお構いなしなんだなと感心しちゃいます。

ちなみに「イキガル」について調べたところ、それについて論じているものは見つかりませんでした。

Yahoo!で「いきがる 心理」で検索すると、2020.2現在検索画面のトップに以下の説明が出てきます。

イキる人には注目されたい、目立ちたいという心理が働いています。 なにかと大きな声を出したり、話の中心になろうとしたりする傾向があります。 「注目されたい」という思いが先行して、周囲の迷惑や周りにどう思われているのかは二の次です。

「イキる」とは?言葉の意味や使い方&イキってる人の特徴や心理まとめ

なるほど、「目立ちたがりの構ってチャン」ってことですかね。

・・・・でも幼稚園に入る前の幼児に構ってほしくて嫌がらせなんてあるかな?

多分彼らが構ってもらいたかったのは「私」・・・?

・・・・・・・・・

 

 

 

キモッ!!!

 

いくら子どもといえどもウザいし!!!!

何故なら彼らは中学生。

キモウザさの上にドン引きですわ。

バッカじゃねーのー!!!

 

という私個人の本音は横においといて。

 

実際はそこに「加害者側の傾向」が隠されているのでしょう。

まだそれについて記述する段階ではないので、

今回は彼らが1番っ子にした行動がどういったものだったかを

先ずは書いていきましょう。

 

はじまりは「こんにちは」

当時2番っ子は私のおなかの中におりました。

当時の私の1日は、

朝から晩まで過活動な1番っ子を

安全にトラブルなく元気に過ごさせることだけに注力されていました。

朝九時ちょうどに開所したばかりで利用者がいない地域子育て支援センターに行き1番っ子を遊ばせる。

そこが段々混みあってきたらになったら近所の公園へ移動。

お昼頃に自宅に行きご飯を食べさせお昼寝。

起きたら午前とは違う公園へ行き、小学生が集まり始める時間帯まで遊ばせる。

夕方に再度、利用者が少なくなってきた地域子育て支援センターに行き遊ばせる。

 

首謀者の子のおうちは、この地域子育て支援センターに行く途中にありました。

当時の我が家は急な坂の上の奥まったところにあり、

お出かけの際はこの道を必ず通らなければなりませんでした。

車も通らず見通しのよい道路で、1番っ子の手を離して二~三メートルくらいなら距離をとって歩くことができる貴重な場所でした。

当時の1番っ子は本当に落ち着きがありませんでした。

バギーに乗せても、転落ガードつきの三輪車に乗っけても

自らとび降りて走り出す危険行為をするタイプだったので

この通りは私の癒し空間でもありました。

 

ある日の夕方、この通りを歩いていると頭上から

「コンニチハー」という男の子の大きな声がはっきりと聞こえてきました。

周りには私たち親子しかいません。

取り敢えず気にせず歩いているとすぐに別の声で

「コンニチハー」という声が再び聞こえてきました。

声がする方を見上げると、おうちの窓から隠れて(いるつもりみたいだけど見えてる)男の子の頭部が。

こちらをこっそり伺う目とバッチリ視線が合ってしまったので

取り敢えず「こんにちは」と答えてしまいました。

あれがまずかったのでしょう。

挨拶を返しただけですが

多分彼らは「構ってくれる人発見!」状態になってしまったようです。

 

翌日の1番っ子のお昼寝後の午後の外遊びタイム。

公園に向かうなか、通りを歩いている時に1番っ子が転びました。

私は数メートル先を歩いて見ていました。

1番っ子は転んだらビエーンと泣きはするものの

すぐに起き上がり歩き出すタイプでした。

だからいつものように起き上がりトコトコ歩いてくるのを待っていたら

ちょうど件の中学生がおうちから出てきました。

四人です。

そして一人が1番っ子の横に立って

「ピーピー泣いてんじゃねーよーーー!」

と1番っ子の泣き声よりも大きな甲高い声で叫びました。

 まるで絶叫でした。

 

ビックリしたというか、

なんだこいつ?みたいな感じでしたが

私は「あーゴメンねー」

とだけ返し、1番っ子を立たせました。

 

そこからちょっと歩いていると近所のママさんが声をかけてきました。

「やーねー。最近あの子たち、あの家にたむろしてるのよ。親は仕事でいないみたいなんだけど、この間もとなりのうちにの壁に水撒いて笑って逃げたらしいよ」

と。

あら、四人でコソコソ迷惑行為をして仲間内で楽しんじゃってる中学生かー。

めんどくさいのが近所にいるなー。

ってかそのお隣さんはそのあとどうしたんだろう? 

 

そんなこんなで夕方帰宅することになりました。

自宅に帰る為には、あの道を通らなければなりません。

・・・・・・・・

いや~~~~な予感。

 

すると件の家の前を歩いているときに、再び上から声が降ってきました。

 

「ばーか」

「クソガキ」

「死ね」

「殺すぞ」

 

 昨日と同様、二階の窓に隠れて様々な暴言を繰り出してきました・・・・

 

あーーーー、めんどくさいことになったなぁ

 

と、うんざりしながら帰宅。

状況を全く知る由もない1番っ子は上機嫌で、

お風呂に入り、ご飯を食べて、お父さんが帰ってくる前に寝てしまいました。

父ことマイダーリンが帰宅後、昨日今日の出来事を伝えるました。

「しょーがねーガキだな」

程度に流されてしまいましたが。

昔、ガチで23区内でビーバップハイスクール(私は観たことないんですが)系喧嘩道をしていた人なんで

(マイダーリンの当時の話については、本人にはっきり「そういうことはキライ!気分が悪くなるから話さないで!!」と伝えているので詳しくは知りません。たまに親戚の集まりで義父母たちから聞いていましたが)

のどかな住宅街でコソコソと集団でいきがっている中学生なんて「ドーデもイイ」というような様子でした。

 

取り敢えず証拠を取ってやろう

マイダーリンは仕事中である日中の出来事なので私がどうにかするしかありません。

と言っても、当時の私は幼児連れの平和主義且つ非力な妊婦。

ということで取り敢えず

機会があればコソコソやって楽しんでいる迷惑行為の証拠を取ってやろうと思いました。

ちょっと前に1番っ子の可愛い姿と数か月後に生まれてくる赤ちゃん(のちの2番っ子)を撮影しようと

小型のデジカメを買っていたのです。

いつも上着のポケットに入れていつでも撮れるようにスタンバイしておこー!

と持ち歩くことにしました。

でも遭遇しないことが一番安全・安心・平和です。

お昼寝後のお出掛けは暫くナシにして、おうちでのんびり過ごそうかな。

私のおなかも大分大きくなってきて坂の上り下りもしんどくなってきたし、

夕方はDVDでも観てのんびり過ごそう。

1番っ子はアンパンマンが大好きだし・・・!

 

な~んて思って午前中のお出掛けを終えてお昼頃にのんびり家路についていたら

首謀者の家の前で4人の声が上から聞こえたのです。

 

「おい」

と。

 

いま考えると、多分この日はテスト期間中で昼前に下校していたんでしょうね。

で、そのままいつものようにたまっていたみたいです。

 

昨日の今日なので準備した手のひらサイズのデジカメをセットしました。

相変わらず彼らは窓の陰に隠れていて姿は見えませんでしたが、

そのおうちをサッと撮って「どの家の子か」をまず明確にしました。

すると直後に窓からお菓子の空き箱とティッシュのようなゴミが落ちてきました。

それがうまいこと画面に収まってった直後に

「死ね」

「殺すぞ」

「クソガキ」

・・・・・・・

と、昨日と同じような暴言を並べていました。

 

私が持ち歩いていたデジカメは小型でしたが、性能がとても良かったみたいです。

彼らの暴言は決して大きな声ではなく、家の前を通る人くらいしか聞こえないようなものでしたが、

そりゃあもうバッチリハッキリ録音されておりました。

もしかしたらコッソリ四人でこちらを伺ってデジカメの存在に気付いていたかもしれませんが

まさかあの声まで録られていたとは思わなかったでしょう。

 

で、私はそのまま家に帰らず、1番っ子を連れて中学校へ直行しました。

その学校は私の母校でもあったので、職員室の場所は知っています。

迷わず行って

「突然すみませ~ん。お宅の生徒さんに嫌がらせされているんですけど~」

と職員室のドアを開けて平身低頭でなかにいる先生に話しかけました。

 

昨日、あーだこーだあって~

で今日はゴミまで投げつけられて~

面識のないうちの子に「殺すぞ」とかって言うんですよ。

たまたま撮っていたんです(嘘)。

観てください。

寄って集って悪質ですねー。

私妊婦だし幼児を連れているからだから咄嗟に動けなくって・・・

(本当は走り回る1番っ子をしょっちゅう追いかけ回していますけど)。

今度は直接子どもに危害加えてきそうで怖いんです。

四人組で、ここの制服を着ている男の子です。

あ、この家の場所はですねー

・・・・・・・・・・・・

 

なんて話していると当時の校長先生が出てきました。

同じ説明をして画像を見せていると、他の年配の先生がやって来て

「2年〇組の■■と××と▲▲と◆◆ですね?」

と言われました。

何年生とかクラスとか名前とか、私は知らんがな。

面識ないし、あの家表札ないし。

と内心思っていましたが、それは口に出すことはせず

 

お判りでしたら親御さんに連絡してもらえますか?

証拠もあるので警察に連絡するつもりです。

でも先に一報入れてもいいかと。

この家は少なくとも夕方まで親御さんがいる様子はないので、すぐに連絡つかないかもしれないけど。

 

とお願いしました。

その間に1番っ子はおなかが空き、でも疲れて眠ってしまいました。

バギーやらなんやら乗らない子なので、私はひたすら抱っこ。

私も空腹だし、もう疲れたがな。

取り敢えず自分の携帯番号を伝え、聞かれたからこちらの住所も教えて、

親御さんへの連絡をお願いしますと言って学校をあとにしました。

帰り道、スヤスヤと眠る1番っ子を抱えてまた首謀者の家の前を通るときは緊張しましたが、

留守だったのか何もなく帰宅。

夕方に仕事中のマイダーリンにメールをして、事の顛末を伝えました。

 

さすがに心配になったのか、

マイダーリンはいつもより早く帰宅してくれました。

折角だから件の映像を見せると

無言でしたが表情が超怒ってる

そりゃそうです。

可愛い我が子にこんなことをされたら親として怒って当然です。

何も言わずに映像を見ていましたが

数分後、開口一番に「職場に財布忘れてきた。取ってくるわ」

と車に乗って会社に戻ってしまいました。

お~い。

折角早く退社したのに、これじゃいつもと帰宅時間変わらんじゃん。

┐(´∀`)┌ヤレヤレ

 

それから一時間するかしないか。

ピンポーン

と我が家のインターホンが鳴りました。

ハイ?と応答してみると

「■■です」と女性の声が。

もう夜だったのでインターホン画面は暗くてよく見えませんでしたが

声の主の女性の後ろには、首謀者であろう男の子が立っていました。

 

玄関ドアを開けると

「この度は申し訳ありませんでした。子どもにはきちんと言って聞かせますのでお許しください」

みたいなことを言って、頭を45度以上下げて菓子折りを差し出す首謀者のお母さんがいました。

お母さんに促されて首謀者の子も

目を逸らし、ぶっきらぼうにですがちょこんと頭を下げて

「スミマセンデシター」と小声で謝罪(?)しました。

オレハ反省シテイルナンテ思ワレタクナーイというような態度。

そんな彼の前で何度も頭を下げて謝罪するお母さん。

無表情でお母さんの姿を見てんだか見てないんだか微妙な様子の首謀者。

なんだかお母さんが気の毒になっちゃって、

分かりました。もう謝られたしこれで終わりでいいですよ

みたいなことを私は答えました。

 

ハイ解散!!

というつもりでいたのですが

 

ブロロロロロロロロロ~

と愛車で再度帰宅するマイダーリンが登場しました。

グッドなんだかバッドなんだか、すごいタイミング・・・(汗)

 

バンッと車のドアを閉めてツカツカと大股速足で近づいてきました。

到着と共に玄関前での私たちの状況を理解したのか、

さっきの超怖い顔で!!

 

キャー、絶対殴らないで~!!

立ち向かってくる他人を何度も殴り倒した経験がある、ガタイがいいあなたがぶん殴ったら

こんなひょろっちい子なんて吹っ飛んじゃうよ!!!!

暴行絶対ダメーーーーーー!!!!!

 

すかさず謝罪しに来たことを伝え、「本人も謝ったから!!」と何故か一生懸命庇う私。

あちらのお母さんも「申し訳ありませんでした。あんたも謝んなさい!」

と早口で自分の息子に謝罪を促します。

当の首謀者を見ると、さっき私に謝った時とは打って変わって怯えているような表情でマイダーリンを直視。

そしてさらに小さなか細い声で「スミマセン」と言ったと思ったら

開いている我が家の玄関ドアと外壁の間に入って隠れる始末。

オイ、そんな狭いところに入るな!!!!

 

マイダーリンはドアと壁の間に自分から挟まれる彼の前に立ち

彼を見下ろして

「同じようなことはしないと願っているよ」とだけ言って

そのまま家の中に入っていきました。

 

それから1週間

中学生四人組はその後も元・首謀者のおうちに相変わらずたむろしていました。

変わったことと言えば、首謀者以外の男の子たち(謝罪に来ていない三人)は

私を見かけると笑顔で「こんにちは」と頭を下げて挨拶をするようになりました。

オイオイ、おたくらは一体どんな神経してんだよ。

爽やかな挨拶の前に言うことはないのかい?

「自分たちがしたこと」への意識は低いのかな?

謝りに来た元・首謀者の男の子だけはバツが悪そうに俯いていましたけど。

そう言えば後日、彼と彼のお父さんが歩いているところに

偶々マイダーリンが通りかかったことがありました。

マイダーリンの姿に気付くと超不自然なくらい顔を明後日の方向に向け、

お父さんの後ろに隠れたそうです。

狭い隙間に入ろうとしたり歩きながらお父さんの後ろに隠れようとしてるけど

君はもう中学生で身体は大きい方だからモロミエよ。

 

ある日、いつものように1番っ子と二人で

元・首謀者の子の家の前の道を歩いていると不思議な小集団に遭遇しました。

近所のおじさんおばさん数人とお巡りさんと、彼ら四人組です。

 

そばに立って様子を伺っていた知り合いママに聞いたところ

中学生四人組が通路にビニール紐を張って、

自分達は隠れて「通りかかった人を転ばせようとしていた」ところを近所のおじさんに見つかって

怒られてお巡りさんを呼ばれていたところでした。

 

私が横を通りぬけると「僕たちはやっていません」という男の子の声と

「嘘つけ、全部見てたんだぞ。学校に言うからな」と怒るおじさんの声と

他のおばさん方に最近の迷惑行為をお巡りさんに次々とばらされ

「マズイ」みたいな表情をしている彼らがいました。

 

結論⇒⇒⇒「こいつら本物のアホ」

と内心思いつつ、その日の夜にマイダーリンに夕方見たこと・聞いたことを話しました。

それを聞いても鼻で笑っているだけでしたけどね。

 

いや、転ぶって大変なことなんだよ。

万が一、高齢の人が気付かず転んで転倒・骨折・入院なんてなったら・・・。

入院中は身動きがとれない為、身体機能は確実に落ちる。

筋肉量の他にも心肺機能や免疫機能も低下してしまう。

年を取ってから低下してしまった機能を取り戻すのは本当に大変。

普段だったらならない院内感染症に罹ってしまうことだってある。

寝たきりにより誤嚥性肺炎や腸閉塞にもなりやすくなるんだよ?

死んじゃうかもしれないよ。

無事退院できたとしても、長い入院生活の影響で

認知症になって元の生活には戻れなくなってしまうかもしれない。

細かいことまでは分からなくても当然さ。

でも、だからと言って少しくらいはさ

自分達の「軽い気持ち」によって相手の人生を狂わせる可能性を

どうして考えられないのかな?!

 

幸い誰もケガすることはありませんでした。

近所の人たちやお巡りさんに囲まれフルボッコな目に会い

さすがに懲りたのでしょうか。

彼らが首謀者の家にたむろすることはなくなりました。

 

今回の特徴

・関わっていた子どもたちは4人で皆中学二年生。常に同じメンバーで行動していた。減ることはなく、他が加わることもなかった

・とっととケリをつけたので、たった数日間の出来事

・本人達と直接対決はすることなく学校に相談に行った

・映像と音声という証拠があった

・私に対しては行為について誤魔化しや言い訳は一切なかった

・ご家族と話し合うことはなくすぐに謝罪という流れになった

・直接謝罪に来た子以外は、私に会うと笑顔で挨拶をするようになった

・その後も不特定の人たちへの迷惑行為を行おうとしていた

 

セルフコントロールとは,・自分の心と身体の状態を自分の力でコントロールすること・といった概念である(小保方・無藤,2005a;崔・庄司,2010)。Gottfredson& Hirschi(1990松本訳 1996)は,こういったセルフコントロールの低さを,通常の犯罪や多くの犯罪類似行為の原因として言及している。そして非行少年に関しても,その特徴の一つとしてセルフコントロールの低さが指摘されているほか(例えば小保方・無藤,2005a),友人が非行をしていても自身は非行をしない少年はセルフコントロール高いこと(小保方・無籐,2005a),セルフコントロールと事後報告された逸脱行動の多さとの間に関連があること(鈴木・鈴木・原田・井口,1996)が示されている。

https://core.ac.uk/download/pdf/70318787.pdf

 

非行傾向行為の経時的変化を検討した小保方・無藤(2004b,2006a)によると,非行傾向行為の経験あり群は,家族関係が親密でなかったり,友人関係で同調行動が多い傾向にあることが明らかとなっている。加えて,西野ら(2009)も,中学生の逸脱行動に友人の存在や親への愛着が関連する可能性を示しているほか,非行少年であっても,親しい友人とは深い交流を行っているという調査結果がある(藤野,2002)。

https://core.ac.uk/download/pdf/70318787.pdf

 

1年生は,小学校から中学校に進学した直後の学年であり,小学校時に身に着けた規範意識を保っていること,あるいは,反抗期と呼ばれる時期にまだ入っていない生徒が多いために,社会的なルールへの反発が少ないことが考えられる。本研究の結果は,1年生より 2年生の方が非行が多くなる傾向にある,とする先行研究(小保方・無藤,2006a)とも整合的な結果であるといえ,また一般的に規範意識は学年が上がるごとに低下する傾向にあるという指摘(廣岡・横矢,2006)にも合致するといえる。

https://core.ac.uk/download/pdf/70318787.pdf

 

中学生男子は女子よりも同調性傾向が高いと言われています。

そして思春期は子どもから大人への過渡期にあります。

これまでの価値観が揺らぎ、自分自身に不安を抱き、自信を失くし、

それを補うように自分と同じような価値観を持つ仲間の存在を強く求める時期でもあります。

彼らは年相応に何らかの不安やストレスを抱えていたことは容易に理解できます。

そして上記引用から考えると、

「規範意識とセルフコントロール能力が低く、且つ友人関係への同調性が高い」子どもであり、

非行行為をすることにより互いの関係を確認し合い、自分自身を支えていたのだと考えられます。

 

引用は親や家族との関係にも 言及しています。

彼らの家庭状況や家族関係は、私には分かりません。

ただ、首謀者の親は学校から連絡を受けたその日の夜に息子と一緒に我が家に来て

真っ先に頭を下げました。

そして自分の息子にも謝らせました。

それは紛れもない事実。

親子関係は親の養育態度に着目されがちですが

「子ども自身が親をどう認知しているか」という点も重要です。

幼い子どもは自分自身と親を同一化しています。

その為一生懸命家族のために頑張っていても

子どもはそんな親の気持ちなんてこれっぽっちも分からず不満を抱えている

ということは珍しくありません。

でも青年期後期くらいには、親を自分から切り離して客観視するようになります。

それが可能になって初めて、親の気持ちに気づき

労り感謝できるようになるのです。

当時中学生の元・首謀者が親をどう認知していたかは、知り由もありません。

ただ私は赤の他人として、

あのお母さんが「親として特に問題がある人」には到底見えませんでした。

  

ところでこれは「いじめ」なのか?

今回の表題は「いじめ」についてです。

いじめ(イジメ, 虐め, 苛め, Bullying)は、相手に精神的、身体的に苦痛を与える行為であり、犯罪行為[1][2][3][要検証]、およびハラスメント行為である[4][5]

いじめ - Wikipedia

「いじめ」というあやふやな言葉自体が罪の意識を軽くする。

「いじめ」は犯罪行為だ

という言葉を時々耳にしたり見かけたりする今日この頃。

犯罪にもまた、「軽い」「重い」という基準があります。

それに沿うと、現実的に「いじめ」は非常に軽いものとして扱われています。

 

今回私たちは、ほとんど面識がない者同士でした。

どちらかというと「嫌がらせ」や「一方的な迷惑行為」の被害者と加害者のような立ち位置です。

これが軽いのか重いのかは、分かりません。

 

どちらにせよ加害者は、被害者に対して罪悪感など大して感じてはいないでしょうね。

規範意識が低ければ尚更のこと。

だから後先考えずにこんなことをやってしまうのかと。

社会的善悪・規範意識の育成は本当に大事です。

 

「いじめ」は「喧嘩」とは違うと言います。

「喧嘩」は「された側」が明確な脅威や危機を感じ、反撃し、

それにさらに反撃が重なった結果、互いに攻撃し合うことにより成立します。

「された側」が相手に対して攻撃するための明確な理由を認知して、「怒り」を持って、実行する攻撃行動を直接的攻撃と言います。

で、最初はどうあれ

喧嘩をしたという結論から

「どっちもどっち」で両成敗になりやすいです。

 

反対に、「攻撃された側」には

終始原因がないものもあります。

「する側」が自分自身に内在する

漠然とした敵意や不安・ストレスの捌け口として

ひたすら一方的に他者を攻撃するのです。

そこに攻撃先への「怒り」はありません。

これを間接的攻撃と言います。

主に

・隠蔽的攻撃(悪い噂を流す、物を隠す等)

・関係的攻撃(無視する、仲間外れ、等)

・受動的攻撃(わざと反抗する、苛立たせるような対応をする等)

といったかたちで現れます。

そう、これこそがよくある「いじめ」です。

これは加害者由来の自己原因性の行動です。

状況によっては、後から「もっともらしい理由」を

被害者に擦り付けることもあります。

しかしこれは

もっともらしい理由を言いやすい相手だと分かってやっているのです。

 

自分はダメージを受けないであろう状況と

自分にとって攻撃しやすい人。

状況を認識し、偶々その場にいた人の中から

選別し、行っているだけなのです。

 

いじめは被害者にも原因があると言う人がいます。

しかしそれは絶対に違います。

 

「いじめ」の原因は

加害者の漠然としたストレスや不安、矛盾やコンプレックスから生じる一方的な敵意という

本来は本人が向き合うべき「内在する課題」を

「外界への攻撃」に変えて

自身の心理的耐性のなさを誤魔化そうとする

幼稚さ、卑怯にあります。

 

よって

いじめられている人間には、何の原因も、落ち度もありません

 

今回の中学生4人組は、私たち親子を、また近所の人たちを、

自分たちの課題の捌け口として利用しようとしたのでしょう。

しかし私たちは

黒い感情を一時的に処理するための公衆便所ではありません。

 

偶然その場に居合わせたからって

マナーを守らず、どんなに汚しても

そこをあとから利用する人や掃除をする人の気持ちを考えずに去って行く。

自分のしたことに罪悪感もなく

すぐに忘れる。

そしてまた見つけたら利用して

同じように汚しまくり去って行く。

 

子どもだからだとか、思春期だからだとか、色々問題を抱えていて本人も苦しんでいるだとか、家庭環境がどうのとか、そんなことは関係ありません。

言い方の違いなど、どうでもいいのです。

「いじめ」の本質は

彼らの「嫌がらせ」や「一方的な迷惑行為」と変わりないのだから。

 

まとめ

なんだか長々と書いてしまいましたが、あと3事例ほど記事にしたいと考えています。

過去を振り返り文字にすることは大変ですが、困難を乗り越える手がかりを得ることが出来そうな気もします。

 

今日も読んで頂きありがとうございました☆

 

☆なんとなくこのカテゴリーのエンディングテーマにしてみました☆

 (ファンの方、寛大な気持ちでこのイタサをご容赦を下さい~)


【歌詞付き】イエスタデイ/Official髭男dism