お散歩はセロトニンの分泌を増進させるため、発達障害を持つお子さんには①生活リズムを整える、②精神を安定させる、③感覚過敏を和らげる、などの効果があると以前書かせていただきました。
今回はお散歩に森林浴という、プラスαを加えることによってさらなる効果が期待できるというお話です。
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コルチゾールというホルモンはご存じですか?
コルチゾールとは人間の生活バランスを程よく維持するために、毎日少量ずつ分泌されるホルモンです。免疫力や血糖値の維持に一役買っており健康的な生活には欠かせないものです。しかしストレスを感じると身体をストレスから守るために、健康維持に必要な量以上のコルチゾールが分泌されます。そしてそれにより様々な悪影響が生じます。
過剰なコルチゾールによる悪影響
- 抵抗力が低下し感染症にかかりやすくなる
- 記憶力が低下する
- 夜なかなか眠つけない
- 太りやすくなる
- 疲れがとれない
- 無気力、無関心
- 高血糖
- 興奮しやすくなる
- 骨が脆くなる
発達障害を持つお子さんは日々様々なストレスを感じています
アスペルガー、自閉症スペクトラム、ADD、 ADHD などなど、一言に発達障害といっても様々な特徴があり、さらにそのなかには個人差などもあるため症状や課題となる点は人それぞれ異なります。人間関係や様々な刺激、行動リズム、こだわりなど、発達障害を持たない人からはなかなか理解されづらいものが多く、それより日常的に頑張りすぎたり強いストレスを感じる場面が多いです。
上記のストレスが日常的にあるとコルチゾールの過分泌による悪影響が生じやすくなり、日々の生活に支障をきたす可能性も予想されます。
コルチゾールと森林浴の関係
実はこのコルチゾール、森のなかを歩くだけで分泌量が減るという実験結果があるのです。しかもその効果は、翌日まで持続するとか。歩いているときだけに出現する効果ではないのですね。
以前お散歩をするとセロトニンの分泌量が増えると書きましたが、森のなかを歩くことはコルチゾールを減らしセロトニンを増やすという相乗効果があり自律神経の正常化やストレス解消、さらには健康増進に効果的であるということなのです。
まとめ
夏以外は虫も少なく、冬の寒さや凍結などに注意すれば歩きやすいでしょう。
これからの季節、気分転換も兼ねて木の多いところにお出掛けしてみてはいかがでしょうか。
お子さんだけでなく家族みんなで素敵なリフレッシュができるでしょう。