雨の日が苦手な発達障害の人って結構多いですよね。天気、気温、湿気、気圧などなど、色々な変化に身体が敏感に反応してしまうという説がありますが、確かに本業のお仕事をしていると天気の変化で感情のコントロールが難しくなるお子さんが結構いるように感じます。きっと言葉にして上手に伝えられない不快感が半端ないのだと思います。我が子はどうかというと、1番っ子は雨の日になると気だるいのかポケ~ッとしていることが多くなり、いつの間にかウトウトし普段はしない昼寝をしていたりします。では2番っ子はどうかというと、傘をさして長靴を履けることが嬉しいみたいで朝からルンルンしています。似た者兄弟でもこうなんだから個人差が大きいのでしょうね。
ところで気象病って何?症状と原因は?
天気が崩れるにつれて頭痛や関節痛などの疼痛、吐き気、、倦怠感、眠気、めまい、イライラ、咳込みなどなど、様々な症状が出現する病気のことを指します。それ故天気痛と呼ばれることも。はっきりとした原因は分かっていませんが、冒頭で述べた天気、気温、湿気、気圧などなど、色々な変化に身体が、特に内耳が敏感に反応してしまうことにより、自律神経の乱れや血流の変化が起こり不快症状あらわれることが考えられています。
治療の決め手となる、天気痛のメカニズムはどういうものなのでしょうか。
この図をごらんください。私は、天気痛は「耳が敏感な人がなりやすいのではないか」と考えています。この「耳」とは「内耳」のことで、鼓膜の奥にある器官を指します。私は、これまでの実験から、内耳には気圧の変化を感じるセンサーがあるのではないかと考えています。そして、内耳で気圧の変化を感じると、センサーでキャッチした気圧の変化の情報が脳へと入り、自律神経系を活性化させます。自律神経系には、交感神経と副交感神経がありますが、天気痛を持つ人は、何らかの原因で、内耳が気圧の変化に敏感なため、少し気圧が変化しただけでも、過剰に脳に情報が伝わり、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまいます。交感神経が活発になれば痛みを感じますし、副交感神経が活発になればだるくなったり眠くなったりするのです。天気痛で痛みがひどくなるのは、交感神経が活発になりすぎて痛みの神経を直接刺激したり、血管が過剰に収縮してけいれんし、血管の周囲の神経を興奮させるからだと考えられます。
発達障害を持つ人も、日々の生活のなかから症状の緩和や出現予防が可能
お子さんの気象病による不快な症状を緩和するまたは出現を抑えるために、ご家族がしてあげられることはいくつかあります。
その中でも重要なことは自律神経の働きを整えることです。
自律神経の働きを整えるためには様々な方法があります。
適度な運動をして休息をしっかりをとり、バランスのとれた食事を心がけましょう。
早寝早起きを心がける
自律神経を整えるための基本中の基本です。日中はしっかりと活動し、夜はしっかりと休みましょう。
日中に軽い運動をする
このブログでよくお勧めしているお散歩は緩やかな全身運動なので筋肉の緊張をやさしくほぐし血行を促進させます。自分のペースで体に負担なく継続して行うことが出来るなどの理由により自律神経や血流を整える効果が期待できますが、必ずしも「毎日」や「長時間」行う必要はありません。負担やストレスにならない程度に気軽に行うことを意識しましょう。
夜は筋肉をほぐしリラックスしましょう
熱くないと感じる程度のお湯にじっくりと浸かりましょう。それにより血行促進や筋肉の緊張が緩和され、身体はリラックスモードに変わります。また、両腕を天井に向かって伸ばす、両手両足をぶらぶらするように促すなど軽いストレッチをして筋肉をほぐしたり、リラックス効果のある香りをお部屋のなかにさりげなく漂わせるのも良いかもしれませんね。
夜のゲームやスマホ、パソコンの使用はほどほどに
ゲームやスマホ、パソコンは交感神経の働きを活発にします。夜にやりすぎることにより自律神経の乱れを助長してしまいます。20時以降はしないなどのルールをご家庭で作れると良いですね。どうしてもしたい、出来ないとパニックになってしまうなどの問題があるならば15分のみなど短時間にしてみてはいかがでしょうか。
自律神経を整えるサプリメントを活用してみる
障がいを持つ方の中には自分の生活スタイルをコントロールすることが難しいという方も多いでしょう。
自律神経を整えるためには運動・休息・バランスのよい栄養の他にセロトニンやギャバの摂取も有効です。
自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があります。交感神経は主に活動している時に働く神経で、副交感神経は寝ている時に働きリラックス効果をもたらします。セロトニンはこの2種類の神経を調節する働きを活性化させることにより心のバランスを整えます。
https://www.lab.toho-u.ac.jp/med/omori/kensa/column/column20141027.htmlより引用
ギャバはアミノ酸の一種で、脳の様々な機能を調整する神経伝達物質として働きます。脳の血管や神経をリラックスさせて血流を促したり、脳細胞への酸素供給量を増やしたりする働きをします。
ギャバはもともと人間の脳や脊髄にも含まれています。ところが、40代頃から脳内のギャバの量は急激に減り始め、10代の頃に比べると含有量は半分以下になってしまうといわれています。
ギャバが不足すると、心身を緊張状態に導く交感神経が優位になり、自律神経のバランスが乱れて自律神経失調症になるリスクも高まります。
毎日食前食後など決まったタイミングで下記のような自律神経の働きを調整するためのツールを利用することもおすすめです。
楽天ランキング一位獲得の実績。
一日摂取目安は3粒なので無理なく飲めそうですね。
家族みんなで飲むのもいいかも。
また、偏食や少食が気になるお子様の適正な栄養バランスの確保には⇓⇓⇓のようなものの活用もおすすめです。
栄養不足タンパク質や鉄、ビタミンB群の栄養不足により、ストレスから回復する力が低下します。
ホルモン分泌の乱れ:甲状腺ホルモン、副腎ホルモン、性ホルモンなどの分泌が乱れると自律神経失調症につながることがあります。
まとめ
現代ではネット上で気象病予防のための様々な方法を調べることが出来ますが、本人の意志で行うならいざ知らず家族の促しで日々行うには難しいものが多いです。ましてや発達障害を持つお子さんには苦痛になってしまうかもしれないことも・・。しかし上記の方法ならばご家族のちょっとした心がけで行うことが出来ます。少しでも日々の生活が気楽になるように是非日常の習慣として取り入れてみることをお勧めします。